リモートセンシング 自然環境 アール・エス・アイ




人工衛星(JAXA)に積載したセンサーで地表面から放射、反射された電磁波をとらえ、
地表面の状態を観測する技術です。

●自然環境での利用

リモートセンシングは地表面の自然環境の状態を広い範囲でとらえることが可能です。

地表面の様々な温度分布、断層などの地質情報、植生の分類や活力度、地表被覆物の経時変化などの解析に利用します。


●猛禽類調査での利用

猛禽類の生態に関して、生息環境の概要をとらえたり植生の経時変化やその面積などを、衛星画像から抽出して利用します。



●クマタカ、オオタカの生息地域と衛星画像
10年前と最新の衛星データをカラー合成した画像として、つき合わせることによって、
10年間の生息地域周辺の環境変化をとらえることができます。

左)10年前、 右)最新のランドサットTM画像(拡大したもの)

【凡例】

の部分:石やコンクリートなど白く反射する物体
の部分:落葉広葉樹林
の部分:針葉樹林
  • 右の画像のAの里は、荒れ地が手入れされ、田畑として土地改変されている様子が わかります。
  • 左右共通画像Bの山間部は、緑色の色調にほとんど差がないことから、植生に大きな変化は無く、猛禽類にとって安定した生息環境となっていることが推定されます。
  • 小さなグリッドの各々をピクセルと言います。ランドサット画像の1ピクセルは、30メートル×30メートルになります。同じ色調のピクセルを抽出して合計することにより、面積を算出することが可能です。